目をイキイキと輝かせるブルーベリー
◎ブルーベリーはヨーロッパでは「医薬品」
ブルーベリーは、ツツジ科に属する背丈の低い植物で、原産地はアメリカです。
春になると白いかわいらしい花が咲き、夏には皆さんご存じの濃い青紫色の実をつけます。
古くから欧米では、その果実は生食用やジャム、あるいは菓子の素材として愛好されてきました。
ブルーベリーが疲れ目などによる視力の衰えを回復するということが初めて報告されたのは、第二次世界大戦中のイギリスでのことです。
ブルーベリージャムを毎朝たっぷりパンに塗って食べていた空軍のパイロットが、夜間攻撃の際、「薄明かりの中でも物がはっきり見えた」と証言したのが始まりです。
その後、報告を聞いたイタリヤとフランスの学者が研究を進め、ブルーベリーの青紫色の色素であるアントシアニンが目の働きをよくすることが証明されました。
今では、ヨーロッパではブルーベリーの抽出物が近視、夜盲症、眼精疲労などに医薬品として利用されています。
◎アントシアニンが目にいいのはなぜ?
ブルーベリーにたっぷり含まれている色素のアントシアニンは、人間の目の網膜にあるロドプシンという光センサーに作用することがわかっています。
ロドプシンは、目に入ってきた光を信号に替えて脳に送る働きをしています。
私たちが「物が見える」と感じるのは、ロドプシンのこの働きによるわけです。
ところが、ロドプシンは目を使っていると、徐々に分解してしまいます。
また、お年寄りになってもだんだん減少してきます。
健康な場合は、分解されたロドプシンはすぐに再合成されるのですが、目が酷使され疲れていると、この再合成が追いつかなくなって、分解・再合成のバランスがとれなくなってくるのです。
ロドプシンが少なくなると、脳への信号の伝わりが不十分になりますから、目がチカチカして物が見えにくくなっていきます。
その時、アントシアニンを摂ると、ロドプシンの再合成の作用を活性化させる働きがあるということがわかっているのです。
この作用により、ブルーベリーを摂取することで、@視覚の機能がよく働く、A夜間の視力がよくなる、B視野が広がる、という効果が現れてくるのです。
◎現代人の疲れた目にブルーベリー
近年、OA機器やテレビゲームなどの普及により、「目のストレス」を抱えている人が増えています。
急激な視力の減退や慢性的な疲れ目など、現代社会の目へのストレスは計り知れないといってよいでしょう。
このような現代社会に生きる我々にとって、アントシアニンをたくさん含んでいるブルーベリーはまさに救世主といえるでしょう。
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